[コメント] ステルス(2005/米)
北朝鮮人民軍兵士たちが哀れだ。ロシア軍パイロットたちが不憫だ。ふたりの愛は無数の屍の上にある。それに気づかない無邪気な映画。本当に怖い映画だった。
我が国でこのような映画が制作されたら国際問題になるのは必至。それを平然と制作出来るアメリカって国の無邪気さが羨ましくもあり、滑稽でもある。
強盗やらアウトローたちを魅力的に描いた70年代のニューシネマとは本質が違う。
自らが引き起こしている惨事や戦争への引き金を意識しないという無邪気さ、これは不気味だ。ラングーンでの政府系ビルの爆破やらタジキスタンでの民衆やら、一般市民への巻き添え云々でアメリカの正義感をチラリと披露しているのが一層胡散臭く感じる。
彼等の振りかざす正義の行動は無邪気なだけに怖い。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。