[コメント] 花咲く港(1943/日)
この時代の作品だからこそ、こういった洒落た物語が映えます。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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木下恵介監督デビュー作。島津保次郎からの伝統である、日常風俗を描きつつ、その時代の深刻な問題にも触れていくという松竹の特長的な作りをデビュー作から確立させている。
当時は太平洋戦争の真っ只中で、本作も内容的には軍国主義的内容に彩られてはいるが、今の目から見ると、軍礼賛よりもコメディや風俗の方の描写が中心になっているようには思える。この辺、強いられて軍礼賛を作らされている作家の反発と思えるところもあり。実際本人もデビュー出来て嬉しかっただろうけど、内心忸怩たるものがあったのではなかろうかね?ちょっとした抵抗を感じさせてくれる。
時代が時代だけに撮影も大変だっただろうが、ラストの群衆シーンなどはかなりの迫力。
ちなみに本作の舞台は島だが、撮影そのものは木下監督の故郷浜松で行われたとのこと。
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