[コメント] シン・シティ(2005/米)
ぶっ飛んだ画面に大笑いしながら、そのカッコイイ世界に酔った。久々に映画の世界に見入ってしまった。格好良い映像がポップでクールで、バイオレンスと妙なロマンスにいちいち映える。快作。 2009年9月11日DVD鑑賞
ただ、常に画面に漂う「漫画的」な空気をどう評価するかは、人によって好みが分かれるように思う。勿論、それは制作側の意図なのだろうし、かく言う自分はそれが完全にツボに一人で興奮してたので、何の問題もない。むしろ、このくらい漫画的であった方が、この映像には映えるのではないかと思う。何より、今どきこの手の物語をごく普通に実写でやって上手く撮れるのかは、どうも怪しい気がする。手堅いハードボイルドにするのか、それとも香港映画みたいな撮り方をするのか。それはそれで面白いかもしれないけれど、(原作は全く知らないが)それを敢えて「SIN CITY」でやる意味は、恐らく全くないと思う。
だからと言って別にデジタルが全て良いとは言わないし思ってもいないけれど、このくらいエッセンスを盛り込みまくって、映像といちいちかっこいい登場人物たちを並べて1本撮るなら、断然漫画的であって良いし、むしろそうでなくては映画として成立しないのではないかとさえ思う。少なくとも僕の目から見れば、この作品は、漫画的であることを絶妙なさじ加減に調整したクールな「映画」に見える。
理屈も物語もヘッタクレもなく、ただ画面に映るクールな世界にひたすらしびれ続けた。男も女もみんなカッコイイ。黄色い糞野郎でさえもカッコイイ。なんだって、腹が出てるんだよ、お前! でも最高にカッコイイ。
あと、何よりブルース・ウィリスを本当に久しぶりにカッコイイと思った。でも、これは映画と関係ないけど、ブルース・ウィリスの久々のかっこ良さと、役の年齢(60歳前後?)を考えた時、なんだかとても寂しい気持ちになってしまった。
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