[コメント] シン・シティ(2005/米)
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私はあまりに残酷な描写ある映画は好きじゃない。お花畑でほのぼのした映像が見たいってわけじゃなく、過度に残酷な映像を作る意図が理解できないのだ。子供が垣間見て変な影響受けるかもしれないしね。そんなこと言いながらホラー映画見たりゲームのバイオハザードをプレイしたりしてるんだけど...
この映画、フランク・ミラー原作のコミックスの忠実な映像化に大成功している。過去には『ディック・トレイシー』も原作の再現を試みていたけど、シン・シティほどの徹底した再現ぶりではなかった。全編CG処理したポイント・カラーの映像は非常に美しい。
ただ、第一エピソード「ハード・グッバイ」で描かれる淫楽殺人があまりにすさまじく、私としてはどうしても受け付けたくなかったが、しかし受け付けてしまったところが悲しく、そして映像も演出もすばらしい。
三つのエピソードの中でも特に「ビッグ・ファット・キル」はキャスティング、映像美ともに最も完成度が高く、クライブ・オーウェン演じるドワイトのかっこよさ、ロザリオ・ドーソン演じるゲイルの爬虫類的魅力、デヴォン青木演じる殺人兵器(兼救いの天使)ミホの姿にはほれぼれする。片眼が金色のマヌートとその一味も捨てがたいよね。このエピソードだけは原作本買ったのだが、あまりにも口語英語の表現が激しく、かなりの部分が理解できなかった。翻訳者は苦労してるんだろうな。
DVDでも何回見たかわからないくらい見てるけど、主義としては受け付けないのに、なぜか好きになってしまう映画。 ただし、淫楽殺人のひどさでマイナス一点。
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