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[コメント] ALWAYS 三丁目の夕日(2005/日)

吉岡秀隆がなんとかその持ち味を出せた。3.6点。(蛇足)この映画から思い起こした全く関係のない山田太一のテレビドラマについて。
死ぬまでシネマ

いつも出るだけで映画を破壊する吉岡が、そのダメ男振りでなんとかいい味を出した。小雪の名サポートとの相性も良かった。自動車修理屋の家族はみな適材適所。

東京タワーが伸びてゆく様に『モスラ』などの怪獣映画との対比を思い起こした向きも多かろうが、ぼくは20年ほど前に視たテレビドラマを思い起こしていた。(以下蛇足)

終わりに見た町」という題名と共に、あの東京タワーは忘れがたい。主人公(細川俊之)の「腕がない!」という叫び声、「せ…千九百はちじゅう…」で息絶える男。『猿の惑星』のパクリなのは否めなかった。山田太一はその後、横浜博(YES'89)の神奈川県パビリオンでも最後に現代の神奈川で原爆を爆発させ「『TOMORROW』(黒木和雄監督)かよ」と毒つかせたが「戦争と平和」というテーマが忘れられないのだろう。

…と思ってその日のTV欄を見たら、何と中井貴一で「終りに見た街」(2005年12/3放映)が! 当時は世間も「戦争の頃は大変だったよなァ」という風情だったが、平成17年の現代では、もう戦時は余りに遠くなってしまったのだね…、と薄ら寒くなった。

(更に蛇足) 『三丁目の夕日』で扇風機に「あ〜〜」やってた餓鬼よ、真ん中には普通やらんぜ。最近の餓鬼はやった事もないんか。

(評価:★3)

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