もう、ロバのかぶりもの状態のカトリーヌ・ドヌーヴからしてシュール。原作がそうだから仕方がないと言われればそうなんだが、シュール。また、この頃のドヌーヴが輝いているだけに、余計にシュール。

色使いや豪華なロケは見ていて飽きないが、音楽はもう少しミュージカルな雰囲気が強いと思っていたのでちょっと肩透かしな感はある。

最後のヘリコプターのシーンは「未来の童話」で前振りがあるからアリだとは思うが、「今も昔も愛は変わらない」ということを表現する演出としてはかなり奇抜に思えるのは、フランス人の感覚を理解していないからだろうか。

いずれにせよ頭を使わないで楽しめる作品ではある。

あと、王様の玉座がちょっとかわいかった。