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[コメント] 大停電の夜に(2005/日)

東京じゃなかったけれど、リアルタイムにも大停電に見舞われた新潟県。本作のようなドラマが起こった人々・・いるんでしょうね。
リア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







”クリスマス・・東京では大規模な大停電が起こり、人々はそれぞれ特別な夜を過ごす事になる…” 恋人が難病や不倫愛とかではなく、定番的な恋愛映画が観たいな〜と言う気分時にもってこいの心惹かれる触れ込みではありました。

がしかし…本作同様クリスマスシーズン、沢山の登場人物達が様々な恋愛模様を繰り広げる群像劇 『ラブ・アクチュアリー』 にはどうも及ばなかったかナ。

いくつかのストーリーを2時間前後に収めるのだから薄っぺらくなってしまうのは仕方がないと思うけれど、それにしてもひとつひとつのお話が薄っぺらく粗末で、登場人物達に関係性を持たせるのも無理矢理感否めず、全体として散漫な印象。

良いトコロもあった。

礼子(寺島しのぶ) の出産にひょんな事から立ち会う事になった宇津井健 には感情移入した。生命の誕生を目の当たりにすると、涙腺も口元も緩み、身体の芯が熱くなるのを感じる。それが、面識がない相手だとしても。不思議と心が洗われる気がする。そして、怒りや悩みも薄れ、人生捨てたもんじゃないねーとか思いました。

笑えるトコロもあった。

原田知世 がBlendy の詰め替えパックから瓶に詰め替え、珈琲を飲んでるシーンには思わず失笑でした。

けれど、

田口トモロヲ原田知世 の佐伯夫妻。結局泣くのは女?旦那の不貞を知りつつも取り乱す事無く待つだけ…迷いはあるけれど…。男にとってこんなオイシイ話はないだろう。若く(って言ってもギリ20代)美しい(まあ設定上?井川遥ちょっと太り過ぎじゃない?顔。浮腫んでるみたいだった。)愛人がいて、慎ましく美しい女房が家で待っている。が、女目線でこれは胸糞悪いだけだった。しかも、愛人との縁を切ったのに停電は関係ないだろう。妻(原田知世) と向き合いきちんと食事をしたと言う点では停電は一役買っているが。。

それに、

杉田礼子(寺島しのぶ)と大鳥銀次(吉川晃司)。礼子の気持ちはよーく分かる。不安で不安で待ちきれなかった気持ち。けれどこの女のしたたかさに、切ない再会も切ない心情も、どうも冷めた目線でしか見れなかった。

そして、

木戸晋一(豊川悦司)。夢を追っかけていて、堅実とはちょっと掛け離れた男にありがちな展開だろう。が、語られる過去も淡々としていて、静江(原田知世) との別れも静江のためなのか自分のため、甘さや弱さからの事なのか…どちかっつーと後者な気がしてならなかった。

晋一が静江を待っていた事だって、停電は関係なかったのではないか?停電が起きなければ、遼太郎(田口トモロヲ) との外食がキャンセルになった静江はもっと早くに帰宅し、離婚届を書き、家を出ていたかもしれない。

そして、

梶原麻衣子(香椎由宇) 。彼女は停電が起きようが起きなかろうが自殺は結局しなかったと思うし、停電が起きようが起きなかろうが翔太(本郷奏多) と出会っていたかもしれない。けれど、停電がなければ空一面の星を見る事もなかっただろうし、クラブ以外の乳癌手術前の最後の夜を知る事はなかっただろう。でも、乳癌手術前の最後の夜をクラブで過ごすのと、空一面の星を見る事が出来たのとで、何か違いはあったのだろうか?大してなかった気がしないでもない…。

そしてそして、

草野美寿々(井川遥)にしても、李冬冬(阿部力) にしても…どーでもいいよな始末。

心温まる数々の話と言うより、 こうやって人生色んな事を諦めていくんだな…と遣る瀬無い気持ちの方が強く残ってしまった。

田畑智子 の媚びるような上目遣いが好かないし。

個人的に好かない点を書き連ねましたが、随所随所でちょっと心が温まる箇所があったのは確かですし(すぐ好かない点で掻き消されちゃったりしましたが‥)、淡島千景宇津井健 の話は好みなので、★2!

'05.12@

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] Pino☆

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