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[コメント] 夏の嵐(1954/伊)

軍人や貴族という身分は本来の人間の性的衝動とは何の関係もなく、占領者と被占領者という状況も男と女の剥き出しの欲情の中では意味をなさない。だた両方とも、我が身の悶えに反して知らず知らずのうちに「裏切り」の引き金を引いてしまう遠因にはなり得る。
ぽんしゅう

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







その事実に抗うどころか、気付くことすらなく互いに破滅の引き金を引いてしまうという悲劇がこそが、本作が他のあまたのメロドラマと同じ構造を持ちながら一線を隔している理由だろう。

(評価:★3)

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