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[コメント] DEAR WENDY ディア・ウェンディ(2005/デンマーク=仏=独=英)

意外と日本的な映画だった。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







信念の元、狂な行いに命を掛けるのは日本的な発想なんだよね。大石蔵之助、吉田松陰、三島由紀夫・・・。 でも、ダンディはダンディーであって、ダンディーズになるのは変だと思うんだ。平和主義が徒党を組み、正義と力を合わせ持つとおかしくなってしまう。一旦得た力(銃)は手放せない。本作ではオバちゃんは実践のための口実でしかないことをシニカルに描いていたと思う。

それから、銃に向かって"Wake up Lindon.""Wake up Lee.""Wake up Grant."などと囁くシーンはカッコいいけど、リンドンは(元ネタよろしく)斜め下方に撃つべきで前に撃っちゃいけなかったと思う。いくら相手が高圧に押して来たからと言っても、銃を構えていないわけだし、リンドンが1発しか撃てない中世の紳士銃だからこそ、その無駄球がダンディだと思うわけ。それでも向こうが最初の彼を射殺してきてはじめて、他の銃を目覚めさせるべきだったと思う。

銃社会へのメッセージと捉えると構えてしまうが、子供の頃に経験した基地遊び、鉄砲遊びとみると不謹慎にもワクワクできたのも良かった。

(評価:★4)

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