[コメント] 水の話(1961/仏)
現実の大洪水の、その圧倒的光景を前に映画を撮ることしか考えられなかったトリュフォーと、彼の撮影断念の無念の思いを、ならば俺がとその素材を借り受け、巧みな編集でとにもかくにも1本の仕上げたゴダールの偏執的映画狂ぶりには驚いた。
ただし、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった2人の共同監督による新作を観に劇場へと足を運んだ観客からはブーイングの嵐が起こったとの話をどこかで読んだことがあり、そりゃあそうだろうなという思いを抱いたのも事実。
ただ、トリュフォーが撮った作品でありながら、「水」という対象への向き合い方について、いかにもといえるほどゴダール色が強く出ているところはとても面白く観ました。
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