もちろん卯之助だけじゃない。両一家に属する連中の、どれもこれも個性的で魅力的なこと。ボケキャラ亥之吉（加東大介）で笑いを取りつつストーリー上も重要な役割を持たせているのも上手い。

三十郎とめし屋の親爺（東野英治郎）との掛け合いもテンポがあって良いし、親爺に状況説明の役割を持たせたのも簡潔でうまくいってる。

いちばん印象に残っているのは、偽装工作のため三十郎が百姓屋をメチャメチャにぶっ壊すシーン。あれは撮り直しはキツイ。一発勝負だったんだろうな。

ラスト丑寅一家と三十郎の対決シーンはちょっとあっさりだったかな。その後エンディングに至るまでが何故か長いのは逆に蛇足に感じた。でもマイナス点はそれくらいだな。