[コメント] 用心棒(1961/日)
こんな面白い映画は見たことがない、と、何度見ても思う映画。加藤大介のバカ悪党ぶりや山田五十鈴のインゴーさは言うに及ばず、端役の一人に至るまですばらしく活き活きしている。まるで劇画を見るような楽しい映画。
山の前に立ちはだかる男の背中。なんだか『レイダース』にそっくりな冒頭シーンだなと思ったが、もちろんあっちがパクってるんだよな。
木の枝を投げて行く先を決める名もない主人公の行動は、豪快なようで細心であり、非情のようでいて人情もある。一筋縄ではいかないヒーローの行動に観客は驚きながら物語は最後まで突っ走る。まるで劇画を見るような楽しい映画だが、反対にこの映画が劇画や後のジェットコースター映画に与えた影響は計り知れないだろうと思う。
登場人物の異形ぶりもさることながら、加藤大介のバカな悪党ぶりや山田五十鈴のインゴーさなど登場人物の際だった魅力を数え上げればキリがなく、端役の一人に至るまで活き活きしていて何度見ても飽きさせない。
三船敏郎が見せる殺陣のあざやかさは言うまでもないが、なにもかもがばちっとハマった、こんな面白い映画はそうそうあるものではなく、「こんな面白い映画は見たことがない」と、見る度に思ってしまう。
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余談だが、『用心棒』の続編のタイトルが『椿三十郎』と、名詞から名前に変わってるのと同じパターンで、『レイダース』の続編のタイトルも『インディ・ジョーンズ』という名前にしているという話だ。
ちなみに包丁投げのシーンではコマ送りすると包丁の柄に黒いヒモが見えるが、どういう仕掛けで刺さってるのかはよくわからないものの、アノ飛び方は本当に投げてはいないよな。
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