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[コメント] スタンドアップ(2005/米)

3.5。主人公の過去のエピソードが裁判でも焦点になるわけだが・・・
ちわわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主人公の過去のレイプ事件が被告であるこの主人公の「性格」を検討するうえで 裁判の焦点になるわけだが、同時にそれが作品全体の焦点になっている。

それが結局、「不正にたいして逃げずに立ちあがれ」というメッセージに集約されていく。このあたりの演出は見事といえば見事。 あざといといえば、あざとい。

ああいうエピソードがなければみんな立ち上がることはなかったのかな、 などというねじ曲がった解釈もしてしまうのだが・・・

しかしまあ、これは「子供のいじめ」に近いね。 実際はどうだったのかはしらないが、 この映画での男性のセクシャルハラスメントは「いじめ」の構造をそのまま 示している。

近年問題にされるセクシャルハラスメントとはかなりタイプがちがう 気がするが。(その行為が「いやがらせ」になるかどうかの解釈が必要な ケースが多いだけに。アカデミックハラスメントもそうだけど。) 逆にいうと、かならずしもセクハラの映画として解釈しないほうが いいのかもしれない。集団による「いじめ」は日常茶飯事ではあるわけだし。

(評価:★3)

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