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[コメント] 夢(1990/日)

世界に冠たる巨匠の作品だから、どんなに楽しい夢を見せてくれるのかと思ったら、案外素直で平凡な夢の乱れ撃ちに愕然。「監督、本当にこんなに理路整然とした夢を見たの?」と思わず問いかけたくなる。
ゆーこ and One thing

 しかも作品が後半に向かうにつれ、夢とは無縁のはずのメッセージ性まで作品に付加されてきます。

 しかも、テーマを映像で観客に訴えることを黒澤監督は得意としてきたのに、登場人物(=自分の分身)にセリフで主義主張を語らせます。

 タイトルに思いっきり「夢」と冠しているわけですから、自由に、荒々しく、かつ奔放に脚本を作って撮影してもいいのに、ジジイの老婆心というか、年をとって遺言めいたものを残したかったのか、はっきり言って退屈の極みです。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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