[コメント] 天使(2005/日)
たとえば、カレーライスのような映画。具材も存在自体もありきたりだが、たまたま見かけた店で注文したそれを口に含み、その料理法の巧みさに笑みがこぼれる。
多くは語りたくないし、「傑作」だの「秀作」だのといった現実ずれした言葉で余韻を汚したくはない。ただ、今日この映画に出会えたことで、しかめっ面をせずに帰宅できることを感謝する。たまにはこんな映画も悪くない。
敢えて言えば、深田恭子の沈黙とマイムの雄弁さに魅せられる。そして子役、森迫永依の達者な芝居に感嘆する。忘れてならないのはお馴染み奥寺佐渡子の無駄のないキュートな脚本。
少女趣味でオプティミスティックな小品だが、まさにそれがいいのである。
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