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[コメント] ミュンヘン(2005/米)

個人と社会との関わり合い方を考えさせられる。ショッキングな題材ではあるが、正視出来ない程の映像はありません。
トシ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アブナーの仕事は、今まで関与したことのない業務を実行すること。自分が政府機関に属しており、上司に命じられた(大統領の口添えもあったが)事で受諾する。受諾するアブナーの心理描写をこと細かく描写はしてないが、宮仕えの人(我々)が見れば十分納得できるシチュエーションである。スピルバーグの演出は省略されているドラマを、実際に見せることなく見る側に見たような気持ちにさせる。 仕事を遂行していく中で、一般的人間が持つ極めて当たりまえの疑問・懐疑心を抱くようになるまでの緊張感あふれる殺害シーンの数々も(リアルかどうか分からないが)説得力十二分。 映画で語られる民族・宗教・国家観はなかなか理解出来ないが、並のエンターテインメント作品以上の娯楽性を持った社会派映画となった。

(評価:★4)

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