[コメント] 情無用の街(1948/米)
ドキュメンタリーというか文化映画のような科学捜査紹介部分があるが、一旦ドラマが始まると圧倒的に見せる。面白い。ヒーローはあくまで格好良く、悪役は徹底的に悪くて怖い。ステレオタイプな描き方と云われようが、このシンプルさこそ活劇の醍醐味だ。
本作は、デビュー間もないリチャード・ウィドマークの、トミー・ユードーに続く出世作だと思うが、矢張り稀代の悪役、圧倒的に魅力がある。犯罪に関する部分の描き方も悪賢さがよく演出されているが、妻のバーバラ・ローレンスを平気で何度も殴ることで怖さが出る。エンディング、収束の仕方も簡潔で素晴らしい。現在の映画であれば、30分はかけるところを5分ぐらいで見せ切ってしまう。
#備忘で配役などを
・主人公はFBIの囮捜査官・マーク・スティーヴンス。その同僚にジョン・マッキンタイア。捜査官のリーダはロイド・ノーラン。
・ウィドマークの部下に『深夜復讐便』のジョセフ・ペヴニーがいる。部下の中のナイフ投げの男は、ドナルド・ブッカ。この人も雰囲気がある。
・ウィドマークの妻、バーバラ・ローレンスも『深夜復讐便』に出ている。
・地元警察の偉いさんでエド・ベグリー。
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