[コメント] デルス・ウザーラ(1975/露)
若き日の黒澤が恋焦がれた原作の映画化であるようだが、如何せん老いたる身にはこの仕事は荷が重すぎた。演出は鈍重でシャープさに欠け、カメラも凡庸の一語で、いい意味でのハッタリが失われていて肩を落とす。何よりデルスの人間としての素晴らしさを描写し切れなかった責任は、俳優ではなく枯れてしまった黒澤にこそ問われるべきだ。
(水那岐)
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