[コメント] Vフォー・ヴェンデッタ(2005/米=独)
小刻みな説明的映像の多用には、リズムよく観られるという利点と、軽くなり過ぎて焦点が定まらないという欠点が同居するものだが、この作品なんかはまさにその典型。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
だから群集が頑張っているクライマックスを観ていても、今ひとつ込み上げてくる魂の響きのようなものがなかったし、自らの心に花火が打ち上がることもなかった。このあたりは、いい調子で来たのに何故だろう? と思っていた人も多いかもしれない。決して悪くない映画だったし、見せ場でもあっただけに、やはり残念だった。
残念と言えば悪の象徴でいい味を出していたサトラー(ジョン・ハート)の最期がいかにもあっけなかったのも残念だった。そんな中でCGの血が吹き飛んでも…というのが実感だった。
ただ、それでも一定以上の評価をしてしまうのは役者の頑張りが際立っていたからにほかならない。特に顔を見せずに感情を表現したウィービングと、まさに体当たりで役に入り込んだポートマンの主役2人は、彼らの芸暦の中でも指折りと言っていいほどの素晴らしさだったと思う。
あと、ラストにチラッと流れたストーンズも気持ちよかった。ニヤッとした。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。