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[コメント] Vフォー・ヴェンデッタ(2005/米=独)

観る前はVがダークヒーローとしてマトリックスばりに活躍するものかと思っていた。しかし意外とVの内面やそのドラマも描いていた。漫画的というより演劇的なものを感じさせ、それがこの映画の長所であり、短所でもあると思う。
CRIMSON

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







両方を描いて中途半端というわけではないが、どうもつながりが悪かったような気がする。つまり分かりやすさ、爽快さよりもなにを伝えたいかということが前面に出ているような感じがした。

管理社会からの解放を表現するなら、もうちょっと冒頭にその怖さを描いてからVの活躍を出したほうが良かったのではないか。序盤早速Vが活躍するもんだから、Vがなんとかしてくれるんだなと思ってしまい緊迫感がいま一つだった。

また、後半の獄中の手紙のシーン、そして実はVの芝居だったと分かるシーン。結構感動するシーンだったが、ちょっと分かりにくい感じもした。それから仮面をかぶる前の火事場から出てくるシーン、そして自分を作ったものに対する復讐などフランケンシュタインを彷彿させるが、仮面をかぶったVは意外に知的でユーモアがあるのでギャップがあった。

など惜しい点はいくつかあったが、全体的には予想と違って面白かった。1812年とシンクロする爆破シーン、仮面をつけた群集など、もう少しで傑作の一歩前にまでいったかもしれない。

(評価:★3)

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