[コメント] Vフォー・ヴェンデッタ(2005/米=独)
肩が凝らずに見れるB級映画を観に行ったのだが、意外に(?)思想性もあって面白かった。しかしまあ、このご時世にはけっこう際どい内容だと思うのだが・・・。
なんとなく楽しめる映画としての要素の他に、良いと思った理由は2つ。
1つ目は、歴史ネタをちゃんと意味ある形で使っていること。「ガイ・フォークスの11月5日」を題材にし、彼が「やろうとしたことによって記憶されている」というコンセプトを、主人公Vに語らせることで、彼にそれなりの思想的背景を持たせている。
2つ目は、この手の映画には珍しく(?)、台詞を重視した映画であったこと。昨今、台詞軽視の傾向が目立つが、この映画はVや他の登場人物にいろいろ語らせ、その台詞のやりとりの中で何かを描こうとしている。別に、台詞がたくさんあればよいというものではないが。(米語ではなく)英語独特の言い回し・口調(などと書くと、生粋の英国人からはあれば”英”語ではないと言われるのかもしれないが)が上手い具合に、この映画の雰囲気作り・仮面のお男の謎めいた雰囲気作りにも役立っている。
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