[コメント] 立喰師列伝(2006/日)
4点をつけるわけにはいかない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画の中で、あの一枚の白黒写真が映されなかったら、もっと点数は高かったのだ。
「向かい合った天本英世と、サングラスの千葉繁」@『紅い眼鏡』(★4)の、スチール写真だ。
その瞬間に感じたのだ。「(本当の)役者」とは、そのおのれの"肉体"(だけ)を、空間に置く事で、空間を支配し、時間を支配し、その作品と、映画と、観るものの魂を支配する「仕事(生業)」なのだということに気付いたのだ。
大変申し訳ないが、この一本の「シャシン」は、あのたった一枚きりの「写真」が持つ、どきり、とするような瞬間に負けていた。
だって、みなさん、プロの役者じゃないんだもの。それは仕方がない。そして、プロの役者さんの演技を、こんな風にいじり倒したとしたら、それはまた、領空侵犯というか、失礼な話なのではないかと思う。だからこの作品の在り方自体は間違っていないと思う。
それから、お銀のストリップのくだりは、気持ちはわかるけれども、いただけない。そんなこんなでこの点数です。
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