[コメント] 変態村(2004/ベルギー=仏=ルクセンブルク)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
最愛の人が去り、心に開いてしまった穴を他者で埋めようって思ってしまう気持ちは少なからず分からないでもない。そんな考えはネガディブで間違った事だと認識しているが。
けれど、性別お構いなしってのは…到底分からない。
ペンションオーナー・バルテル(ジャッキー・ベロワイエ) は、マルク(ローラン・リュカ) の線の細いところから女性を、アーティスト(歌手) と言うところからを妻グロリアを混同し始めたのだろうか?だったら、歪んだ狂気の愛のお話かとまだ受け入れられるものの、ロベール(フィリップ・ナオン) までもが、グロリアとマルクを混同してしまう辺りが惜しいかな。確かに、この映画の変態振りに拍車は掛かったが、 迷い込んだアヒルなら誰彼構わず性別すらもお構いなしと言う風に見て取れ、それが嫌悪を誘う。いや、嫌悪を通り越して虫唾が走ると言った方が良い。
ちょいと道を逸れた所にあのペンションや村はあった。そんな人里離れてもいない所なはずなのに、村人の揃いも揃って変態振りには度肝を抜く。
冒頭のオープニングクレジットで ギャスパー・ノエ の『カルネ』 を彷彿とし、ショッキングなとんでもないモノをいきなり観させられるんじゃないかとかなりドキドキした。これは無駄な心配に済み良かった。
プギーップギーッって甲高い豚の鳴き声や不気味なダンス、中途半端に刈った意味不明の髪型、漂いまくりの哀愁から同情しそうになるバルテルの表情など、後味の悪さがかなり残った。 食卓を囲んだバルテル,マルク,犬を探していた男の3人の中心で、ぐるぐるぐるぐる回りながら撮影したと思われるシーンなんて、赤と黒と肉の塊、時々目玉な印象しか残ってないし。不快な効果音と不気味な笑い声と共に。
不気味な映画にドグマっぽい作法を取り入れると(って言っても詳しい事は分からないので、照明使ってるんだか使ってないんだかな、リアルな明るさ)、不気味さ増す気がします。
作った意味が分からない映画は数あるけれど(わざわざ観に行った私も私ですが・・)、それでも良かった点とかを見いだす事が出来る事が多いのですが、本作には本当になくて…コワイ!とか感じるとかもなく、ただただ虫唾が…なので★1
それにどーも、マルクの表情・雰囲気、言葉などが鼻につき、マルクと言う人間自体が最初からいけ好かなかったのも、こんな惨状を目の当たりにしても同情とか何も感じなかった理由だと思う。
06.04.16@ライズ X
(評価:)
投票
| このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。