＊＊＊＊ネタバレ注意＊＊＊＊

クリスチャンで、子供のときに日曜学校に行ってたとか、聖書を教科書として読んだことがあるとか、教会に行く習慣があるという経験がなければ、この映画のほんとのスリルは味わえない気がした。だって、イエスさんがユダヤ人だったとか、その辺で「え？まじで？？あ、そういえばそういうの聞いたことあるかも・・」という次元ですから。マグダラのマリアが娼婦だったというのだって「え？そうなの？」だし。その辺の知識がないと、この仮説が与えるショックをあまり大きく感じない。それこそがこの作品の味噌だとすれば、それは大変残念だと思った。　あと、もうちょっとダ・ヴィンチ、モナ・リザに関することが出るのかと思えばそうではないし。ちょっと肩透かし。たしかにあの広告はかなり餌だ。でもトム・ハンクスはさすがに上手。『ラスト・サムライ』のトム・クルーズ宜しく彼も終始笑わないシリアス顔だけど、トムクルとは違いちゃんとみられる。３時間もずっとあの顔なのに。冒頭のシンボルについての講義は全部聞きたいくらいだった。オドレイ・トトゥも『アメリ』の頃とは顔つきがまったく違ってよかった。そういえばキリストっぽい顔だ、とか訳のわからない納得もできてしまった。最後に、彼女の守護者だとかいうおじいちゃんおばあちゃんがぞろぞろ出てきたときは『ローズマリーの赤ちゃん』オチかと思ったよ・・絶対後で変な儀式の生贄にされるんだ、とか思った。。

しかし、私はソフィが一番怪しいと思っていた。だって政府から要請もされていないのに、なぜあの現場にタイミングよく現れたのか。あそこで何かが起こったことを全部最初から把握しているようだったし、お祖父さんの留守電にはそこまでの情報があったとは思えない。それとあのお祖父さん。甘崎庵さんもおっしゃっていますが、あれだけうろうろ出来る元気があれば助けを呼べたんじゃないの・・？ていうかルーブルって対外広いでしょ？お腹撃たれてあっちこっちに暗号残して（その間にぜったい血痕が残されるだろうし）鍵を隠してまた戻って円書いてまた暗号書いて服脱いで真っ裸になって大の字になって死ぬ。ってできんのかよ・・・　面白いからいいけどさ別に。。