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[コメント] 雪に願うこと(2005/日)

馬を出されてはかないません。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もともと馬好きなので、後半部分の馬が走るシーンは涙が止まりませんでした。

馬は人の言葉がわかるんでしょうね。調教する側が理解を示して本気で言葉をかけてあげればきっとそれを感じるんだと思います。

泣けました。

映画全体はそれほど実感を伴わない、いわゆるフツーの映画だったと思いますが、なんとこれが東京国際映画祭でグランプリを受賞したんですってね。それほどの映画かどうかわかりませんが、映画そのもののオーラはあまり感じませんでした。

いくつか美しいシーンがありましたね。

特に廃線になった陸橋を雪が包むシーンは素晴らしかった。「沈んだり現れたりする橋」というセリフが、実はこの映画の象徴的な部分なんでしょう。

ここに出てくる人物のほとんどが浮かんだり沈んだりする人々で構成されていて、主人公の弟がその中心にいるんですね。

彼は最後にウンリュウという馬を見事に育てて、自ら逃げていた現実に再度挑戦するべく再び北の大地から旅立ちます。そんなラストが希望にあふれていると評価されたんでしょうね。

2010/02/28 自宅

(評価:★3)

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