[コメント] ポセイドン(2006/米)
『タイタニック』はおろか自作『パーフェクト・ストーム』にも劣るアクションの見せ方と、愛情もエゴも薄っぺらい人物描写。1時間半では無理もないのかもしれないが、それならなぜ今このテーマなんだろうか?この底の浅さじゃ、沈没は到底無理無理。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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登場人物の作り込みがとんでもなく浅い。もう少し軽いタッチで描くのなら笑ってC級映画の烙印を押してあげようとも思うのだが、そういう作風でもないので始末に負えない。カート・ラッセル演ずる元市長も、さっさといなくなる ヤな野郎ケビン・ディロンの<鼻に付き>ぶりも描き分けられず。 リチャード・ドレイファスの苦悩もミア・マエストロの怯えの説得力も弱く、行動力と身勝手さの違い、もしくはそれらが入り乱れる怖さというものをちゃんと描いていないので、正直彼らの脱出を手に汗握って応援しようという気にはなれなかった。子供(ジミー・ベネット)はともかく。
で、信号弾〜救助ヘリ登場シーンのチープさ。正直腰を抜かしました。
もう一度、オリジナルはもとより『未来少年コナン』におけるラナとコナンの海中脱出劇を観て学んでください。いや手元にあるはずの『Uボート』をも見直してくださいな、ヴォルフガング・ペーターゼン様。もう遅いけど。
相変わらずのヒゲ面はともかく、しなびたリチャード・ドレイファス。トシくったなあ。。。だけが、心に残った1時間半でした。
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