[コメント] 宗方姉妹(1950/日)
英語を直訳したような日本語に疲れ果てる。
田中絹代と高峰秀子が会話するシーン、カメラはそれぞれの台詞の度にめまぐるしく切り替わる。しかも二人とも同じアングル・同じバストショットで撮られている為、それは忙しくかつ見苦しい。
上原謙と高峰秀子との会話シーンではさらに小津安二郎監督(独特?)のオウム返しの台詞の応酬が連続し、もっと言えばその台詞は例の「動詞+名詞」というまるで小学生が英語を直訳したような違和感ある日本語である。
この巨匠の作品を鑑賞するには、この程度のことは事前に覚悟しなければならないのは承知してはいるが、どうでも良いシーンでこれだけ疲労させられてしまうのには閉口する。いや、作品自体が面白いのならそれも我慢出来るのだろうが、ここまで退屈な作品だとそんな事ばかりが目立ってしまうのだ。
やはり私には小津映画は未だ時期尚早なのかと実感させられてしまった。
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