[コメント] 彼岸花(1958/日)
いつになく激しい語り口が怖くもあり、また新鮮でもあり。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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特に佐分利信が怖い!とにかく怖い!昔の厳格な父親そのもので、いつもの小津が描く父親像と全く違う。また娘も非常にアグレッシヴで逞しく、自立し出した女性の姿と重なる。この父と娘の関係を見て、ここに来て笠智衆と原節子の父子像が過去の産物となったのかと感じました。それでもどちらの父子関係も普遍であり、真実だと私は思いますけど。
それにしたってカラー映画を観て初めて、そこにモノクロが見えた。これは褒め言葉になるのか、それとも・・・
しかし笠さんは本当に歌が上手い。小津さんが酒の席でいつも笠さんに歌を歌わせたというエピソードを思い出しました。
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09.01.20記(09.01.16DVD鑑賞)
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