[コメント] 機械じかけの小児病棟(2005/スペイン)
騒々しいぐらいの音響効果とスピード感のある容赦ない恐怖演出はかなり度肝抜かれる。また、ただの恐怖映画と違い、幽霊の行動に一貫性があるのも好感が持てるし、重病患者の子供たちが自分の病気よりも純粋に幽霊現象に怯えている点は素晴らしいと同時に何とも切なげでよかった。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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閉鎖直前の小児病棟で起こる心霊ホラー。
機械を装着した少女の幽霊が人を襲う映画で、設定はどことなく日本・韓国系のホラー映画に近い印象。騒々しいぐらいの音響効果とスピード感のある容赦ない恐怖演出はかなり度肝抜かれる。なかなか恐い。
しかし、ただの恐怖映画と違い、幽霊の行動に一貫性があるのには好感が持てる。この手のホラーは、対象とは無関係の人間が意味なく殺されてみたり、殺害方法がまわりくどかったりと理不尽なものが多いが、この幽霊の目的は患者の子供たちを病院から出さないと言うことではっきりしており、その目的において行動している。そのため、終盤で主人公が謎を解明した時もなるほどと納得できる説得力がある。
また、病気で余命幾ばくもない少女を主人公の看護婦が幽霊から命がけで守るという一見どちらへ転んでも不幸な結末にしかならない展開のまとめ方も、最後は途中の伏線を利用した心温まる終わり方で感動した。
重症患者の子供たちが自分の病気よりも純粋に幽霊現象による恐怖に怯えている点は素晴らしいと同時に何とも切なげでよかった。
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