[コメント] 時をかける少女(2006/日)
それは青春のまどろみ。希望と焦り、迷い。口に出せないもどかしさ。かけがえのない三人の夏。浮かんでは消える想い。野球ボールの美しさ。そして、果てしなく高く透明な空。醒めてほしくない。でも・・・「もうそろそろ起きなよ〜」と、すべてを予感させる何気ない台詞で物語は始まる。切ねえ!巧すぎて鼻血が出そうだ!
初見ではガードが甘すぎたかもしれない、と警戒して2回目に挑戦したが、やはりあっけなくKO。画がいい、声がいい、「間」がいい、話がいい、音楽がいい。いい映画としか表現のしようがない。青春という言葉に気恥ずかしさなど感じる必要はないのだ。作り手側に迷い、媚びは微塵もない。完璧な青春映画。作り手に感謝の意を伝えたくなる幸福な一作。
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