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[コメント] トランスアメリカ(2005/米)

主人公は、父親でなく母親として息子を見つめていました。この映画のよさは、そのへんにあると思いました。
夢ギドラ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主人公は、最初、突然に出来た実の息子に戸惑い、煩わしく感じるのですが、 徐々に親としての情が沸いてきます。

生物学的な関係では、父=息子の関係なのですが、 息子とのやりとりを観ていると、母=息子のよう。

主人公の成金の両親が登場しますが、 彼らは、本当に一般的な父親像、母親像で作られています。 おそらくこれは、意図的なもので、 主人公と息子のやりとりとの対比になります。

主人公の母親の、子供への口うるささ、過剰な心配。それに嫌気がさしている子供という構図は、分かりやすく、 次の世代の主人公と息子の間にも受け継がれています。

彼が母親であること。女性であること。を自然と映画に盛り込んでいる上手さに良さを感じました。

(評価:★4)

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