[コメント] マイアミ・バイス(2006/独=米)
本家にくらべると圧倒的に暗いオハナシ。まあいちいちビシッと決まったカットには職人芸の極みで感動すら覚えるのだけれどこれはマイケル・マン好きな人しか観ちゃいけない映画のような気がする。
逆に言えばビッシビシに決まったカットを楽しんでいる自分がいた時点でオハナシとしては大したことないと再認識させられた訳ですが、それにしてもめぼしいシーンのどこを切ってもパソコンの壁紙に使えるんじゃねーか?と思わせる程決まっていたのは事実であります。
残念なのはマイケル・マンの映画=「漢汁滲み出し系映画」であり、ついでに「女にほだされウニャニャニャニャ」とくればこれはもう彼自身10年前に『ヒート』でやってるんちゃうんかと。何で今更、それもマイアミ・バイスなんて褌でやろうとしたのかその辺がいま一つ納得のいかないところです。いっそのことオリジナルでやってもらった方が各方面納得いく感じになったのではないかと思いますが、製作側にしてみると何か褌つけとかないと売り上げに不安が残ると言う昨今の映画製作事情が見え隠れするのも何となく悲しい話ではありました。
個人的には今作のコリン・ファレルのワイルドっぽさに憧れまして髪を伸ばすこと半年、ようやく今作の彼みたいな髪形になったのですが、出来上がったのはコリン・ファレルではなく、「リバウンドにおびえるドン小西」でございました。この作品は非常に罪深い作品でございます。
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