[コメント] 夜のピクニック(2006/日)
よくできた物語には、効果的な嘘がいくつか混じっている。この物語の場合は、ひとつは親友の一人がアメリカに移住していること。いま一つはヒロインとある男子生徒の関係が単なるカップルどころではないことだ。それ以外は極めて普通の出来事のモザイクでこの映画は成り立っている。流石である。
個人的に好きなのは、勘違い熱血ロックンロール少年。ああ、ああいう奴も高校にいたなぁ、と振り返らせてくれる。好悪は別として、この物語はいつか体験し、観てきた出来事の堆積であり、それゆえに中心に据えられた本質が際立つ。何ともそのほろ苦さがいい。
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