[コメント] 記憶の棘(2004/米)
緩やかな律動感がよい。意識の表面上のさざめきの下の深い人格全体の地崩れの様相の表現が大変深い。壊れものそのものである人間の心のありようがビスク・ドールのような生々しさで伝わる。ラストの花嫁のすすり泣きが強く胸に迫り、忘れられない作品となった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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女主人公が、愛する対象であってはならない者を愛するという点で、どこか発想が大島渚の『マックス、モン・アムール』に近いと思っていたら、ジャン・クロード・カリエールという脚本家が共通している。映画の評価に直接かかわるものではないが面白い発見だ。(こういうことを調べるとき、このシネスケのリンク機能が便利である)
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