アンディがパリに行くまでがエキサイティングで、そのあとは蛇足のようなものだよね。

どう考えてもあの彼氏は冴えないし、頭角をあらわしていく際のアン・ハサウェイは輝いていたんだから、あのラストはお約束でしかない。 まあ「それほど単純じゃない」キャリアと平凡な幸せという天秤を、はっきりとどちらかに傾けなかったのはよかったんじゃないか。それがただ食いつきをよくするためにこしらえたシナリオの副産物でないことを願う‥

ただし主人公は何かを犠牲にしたどころか、さらなるキャリアを手にするわけで、まったくもって映画的ではあります。