[コメント] 海底2万マイル(1954/米)
ジュール・ヴェルヌの1869年(2年前まで日本は江戸幕府!)の原作を1954年に焼き直す意義。あのお気楽なディズニーでさえ、当時の冷戦と核の不安に対して、ここまで敏感だったことに驚く。この年、進水して話題になった世界初の原子力潜水艦の名はノーチラスだった。
英知の象徴の教授(ポール・ルーカス)と勇猛の権化たる銛打ち水夫(カーク・ダグラス)。冷静なのか非道なのか分からない自信満々の半悪ヒーロー・ネモ艦長(ジェームズ・メイソン)。冒険心を煽るノーチラス号の外見と艦内造形や武骨さがカッコいい潜水服。愛嬌あふれるペット(陸上なら犬の役どころ)。心おどる水中活動と沈没船の財宝。待ってました!人食い族や巨大タコの襲来。
ちりばめられた子供映画のお約束のなか、ここまではっきり核戦争の驚異を意識した映画だとは知らなっかたです。やっぱり1950年代って、かなりヤバイ時代だったんですね。
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