[コメント] エコール(2004/ベルギー=仏=英=日)
製作側の描きたい事というのは、うっすらと分かるには分かるが、わざとらしい悪趣味が品位を落としている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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女性監督というのは稀少であり、彼女らが「少女」を描くことには、たいへん価値があるのですが。
子供でなく、少女に焦点を当てたのであるから、性別的なものを描くのは必然である。 少女らにとって性というものはよく分からないけれど、気になる様なものである。年齢があがるに連れ、意識や知識量が確実に変化していくことを、映画ではリボンの色を年齢順にして、示そうとしていた。分かりづらかったけれど。
少女時代の感覚として、ずっとキレイなままでいたいという感覚がまずあって、 でも血が出てくるし、汚れざる得ない。それは、絶望するに値する衝撃だとおもうんですけども、そういったうす暗さを描こうという跡がなんとなく観て取れました。
ただ、一見して目に付くものは、川で薄着のまま遊ぶ少女たちであったり、生物とダンスの勉強だけをしている少女たちだったりと、 その筋の人たちに、作品を売り込んでいるようにしか思えない描写が目立った。
少女の清純に対する理想と現実の剥離をテーマに据えつつ、 作品は、少女の性に頼った作りになっているという、失敗感。
どっちつかずなため、作品として品位を保てもしないし、興行が成功するわけでもない。
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