[コメント] 素晴らしき哉、人生!(1946/米)
前振りが冗長だと、オチが全く決まりませんが、
この映画のオチには、あの長い前振りがどうしても必要だった。
で、見直すと、不要なシーンなど一つもありゃしない。
大したもんです。
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先日、ディズニーチャンネルを見ていたら、
カーミットやミス・ピギーなどマペットたちが、
ガメついジョーン・キューザックから劇場を守ろうとする
ストーリーの映画を放映していました。
下の娘が夢中になって見ていたので、
「キューザック(姉)は、こういう役楽しそうにやるから、
役者として信用できるね」
「でも、キューザック(弟)が女装してるみたいだよね、いつ見ても」
「結構美人だけど、なんか惜しい。何が悪いんだ?」
「顎じゃね?」
などと、上の娘と知ったふうな映画談義?に花を咲かせていると、
そう熱心に見ていたわけでもない映画ではありましたが、
お話が動き出したのがわかりました。
「ああ、要するに『素晴らしき哉、人生!』なんだ、これ」
こうなると、「素晴らしき…」を見たことがない上の娘が少し食いつき、
会話は私がリードする格好になりました。
「ジョージ・ベイリーって男がいてね…(略)」
私はストーリーテラーとして決して優秀でないので、
それを聞いて「今度見ようかな」と言った娘の言葉には、
多少リップサービスも含まれているだろうなというのはわかったものの、
一応興味は示してくれて、にんまりしました。
「自分が同じ経験をしたときに、全く世の中に影響なさそうだったら、
それはそれでヘコむだろうね」
という、私たちらしい後ろ向きな結論に到達したのですが。
(そういえば、『生きる』の中で、↑この種の冗談が出てきたわ…
ともつけ加えようとしましたが、ウザがられそうなのでやめときました)
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全く余談ながら、長い前振りといえば、
超ダークホースから一転、
2007年M−1チャンピオンに輝いたサンドウィッチマンが、
2005年の敗者復活戦で披露したネタは、
家庭をないがしろにした父親に長々と文句を言う息子(ツッコミ伊達)と、
その話をじっと聞いて、
最後に「もう一度言ってみろ!」と一喝する父親(ボケ富澤)。
そこで息子が一言、「どっからだよ!」とツッこむというものでした。
長い前振りも使いようです。
サンドウィッチマン、優勝おめでとう!
とにかく都合よく使い捨てにされないことだけを切に願い、
今後の活躍を祈念いたします。
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