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[コメント] 市川崑物語(2006/日)

ある意味職権濫用にもあたるんじゃ。ってくらい完全に個人的な作品だぁ!
づん

だって岩井俊二が自分はこんなにも市川崑の事が好きなんだって公表しているだけの作品なんだもの。文章にしてその想いを表現する事は誰でも出来る訳なんだけど、映画にしてその想いを表現出来るのは映画監督だけじゃん!ただただ羨ましく、ただただ嫉妬してしまうばかりです。私だってもし自分が映画監督だったらどんだけ三船敏郎の事が好きかっていう映画を作りたいわ!(出演作品全制覇してから)この作品を観た映画好きなら誰だってそんな事を思ってしまうんじゃないでしょうか。いーなー岩井俊二。しかも市川崑ご存命の時にこんな作品を撮れたのだから。

私は今年に入ってから彼の作品を観出したので、まだ彼を知っているうちにも入りません。そんな私でも充分楽しめたし、また今まで以上に市川崑という監督が好きになりました。そしてこれからももっともっと沢山、彼の作品を観たい!と思いました。私が初めて観た彼の作品は『トッポ・ジージョのボタン戦争』なんですが(超異色なところから入った)、なぜトッポ・ジージョ?っていう疑問も解決したし、ミッキーが好きだったっていう事実にも驚きつつ、感慨深いものも感じました。監督がミッキーのスリッパを履いている写真を見た時に自分でも変だと思ったけどどっばーと涙が出ました。

ただ、本当に金田一完全ネタバレは勘弁してほしかったなぁ。でも、もうあそこはテンション上がりまくって、思わず暴走しちゃったんだろうなーとか思ったら、それも微笑ましくてなんだか許せてしまいます。それに推理サスペンスが大の苦手な私に「見たい!」と思わせてくれたのが何より嬉しかった。ネタバレもあんま覚えてない!(ことにする)

関係ない話で恐縮ですが、70年代と言うとあまり映画がなくて、実は自分が生まれた1976年製作の映画をまだ1本も観てない私。その記念すべき1本目はどうやら『犬神家の一族』で決まりなようです。ムフー。

そして岩井俊二に負けじと書き綴られるみなさんのレヴュー(という名のラブレター)を読めた事も大変嬉しかったです。「完」の文字は岩井俊二の予想を裏切り、あそこで本当に終わってしまった訳ですが、これから私も遅ればせながら"崑ちゃん大好きレース"に参加させて頂きたいと思います。

ところで、今最も観たい崑ちゃん作品は『新選組』なんだけど、レンタル探してもない!!一生観れる気がしねぇ!!!

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08.07.15 記

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] ペペロンチーノ[*]

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