[コメント] ポケット一杯の幸福(1961/米)
フンフン、昔懐かしいハートウォーミングな話なんだな…と思いつつ観る吹替版の94分(本当は136分なのを42分カットして放送)の間、たびたび入る“プツッ”“プツッ”と切れる音声。後ろのいろんな物音も含めて、一瞬全てがプツッと切れる無音状態に、耳と脳がいちいち「ん?」と無意識に反応してしまう。
「なによ!“プツッ”…なんてたかが…」「まったく“プツッ”…のためになんだって…」「まさか娘に言えるかい?私が“プツッ”…だなんてさ」(以上例えのため、うろ覚えで適当)
このように、泣きのセリフも笑いのセリフも全て“プツッ”だらけ!不愉快なのは、その度に耳と脳が一瞬緊張して、最後まで慣れなかった事。数えてないけど、多分20回以上、それも全編にわたってまんべんなく“プツッ”が入ってました。
今ではタブーとされる言葉が吹き替えられてたのでしょうが、こんなにこまめに規制するぐらいなら、新しく入れ直すか、それとも字幕版で流すべき。あれは放送に耐えうる代物じゃなかった。
あと、心暖まるとは言いつつも、あの道化役の部下は口が悪すぎると思う。皆が真剣に婆さんのために頑張る傍らで「俺なら婆さんの頭を火にくべるね」など、どうかと思うほどキツイ台詞を連発するので、最後には「コイツだけ死ぬのかな?」と少し不謹慎な期待を持ったほどウザかった。あの役いらないんじゃ…。
あ、あとジャッキー・チェンの『ミラクル』の元ネタがこれだったと、これを観て初めて知ったけど、『ミラクル』同様に気になるのがお婆さんが少し図々しくみえてしまう事。冒頭では元気溌剌で口の達者なお婆さんなのに、ボスに一肌脱いでもらってからは急に「自分では何も出来ないので、ボスさん100人集めて…」など、かなり大変な事をしおらしく弱々しい瞳で訴えるだけでズルい、という気もする。★3はボスとその恋人に。特に恋人のキャラ好きです。
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