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[コメント] 世界最速のインディアン(2005/米=ニュージーランド)

観終わったとき、「いい映画を観たなぁ」と思った。人のまっすぐな思いが人を動かすことがこんなに感動的だってこと、なんか改めて感じさせられた気がする。いやいや、本当にいい映画だった。
うき

ストーリーは実話を元にされたもので、ニュージーランドの田舎のおじいちゃんが、世界最速で走るという自分の夢を叶えるために、お年寄りには決して快適ではない旅路を経てアメリカのボンヌヴィルという平原まで行って、大会に参加する話。

旅に出るまで、周囲の人たちからは決して尊敬されるような人物ではないバートだけど、「夢を叶えたい」という真摯な気持ちは、バイク仲間にも、そして不良たちの心にも響くほど強いもの。旅に出てからも、たくさんの人に出逢い、紆余曲折を経てボンヌヴィルにたどり着くのだけど、この、旅の途中で出会う人たちがみんな温かくていい。

ようやくたどり着いたボンヌヴィルでも、大会に参加させてもらえるかどうか危うい状態だったにもかかわらず、バートの本当にまっすぐな気持ちが周囲を動かしていく。

旅に出る前辺りから、かなり涙してしまったのだけど、大会に参加できることになったときや、他の大会参加者たちにそのがんばりを認められたときなんか、もうどうしようもないほど涙がこぼれた。こんなに強く何かを叶えたいと思ったことはないかもしれないし、仮にそうだったとしても、バートのような境遇だったら、あきらめちゃったんじゃないかな。あきらめるのが普通かも。でも、あきらめないからこそ、このお話はこんなに感動的なんだ。

いろいろ言うより、まずは観てほしい。映画館で絶対観なくちゃいけないというわけじゃないのだけど、たくさんの人に観てほしいな。

(評価:★5)

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