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[コメント] ルワンダの涙(2005/英=独)

これで全体の「1/320」という、あ然とさせられるほどの凄まじさ。まずその事実だけでも知ることが大切なのだろう。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







劇中、ルワンダの大虐殺の死者は80万人、その内の2500人がこの映画の舞台となった公立学校に逃げ込んだあげくに虐殺された人の数である。(虐殺された人数には100万人とするものもある)

わずか3ヶ月あまりで100万に近い虐殺が行われたということ。その背景や当時の状況は色々とあるのだろうし、それらを知ることは重要であろう。しかし、今もっとも必要なことはことは、ユダヤ人虐殺に匹敵する虐殺がつい最近、アフリカで行われた、ということをまず知ることなのではないか。

つたない知識ではあってもユダヤ人への虐殺は、その背景や経過について漠然と知っているし、それを再び起こしてはならない、またそのためにナチズムを許してはならないということは知ってはいるが、ではこのルワンダの虐殺については、何を知っているだろうか。かろうじてそういうことがあったということのみを知っているだけである。

この問題は、到底そういう知識の水準で済まされるべき事柄ではないだろう。再びアフリカでこのような虐殺を許さないために、ルワンダの事件のことはもっと知られるべきだろうし、そのためにこの映画の意味もあるのだろう。

(評価:★4)

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