[コメント] 主人公は僕だった(2006/米)
アイデアは面白いが、重大な部分をはっきりさせなかったので、不明瞭さが残る。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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女流作家が執筆中の小説と一人の男の人生がシンクロしてしまい、声に出されて頭の中で描写されてしまう男のヒューマン・コメディ。
アイデアは面白いが、なぜ作家の小説とハロルドの人生がシンクロしてしまったのかをはっきりさせなかったので、不明瞭さが残る。また、小説はハロルドの人生を先行しているのか、後追いなのかも曖昧で、リンクしていない時もあるというのもなんかバランスが悪い。そのあたりがはっきりしていれば、小説の内容を変えれば、自分の思い通りの人生が手に入るわけなのに、なぜか主人公は終盤、小説の内容に感動し、完成した作品の修正を望まず、自分の死を受け入れてしまおうとする。このあたりの心理がよくわからない。
最後に作家カレンが、死を想定していなかった男の死を書くつもりだったのに、男が死を想定してしまったので内容を変えたというくだりだけは、ちょっと感動した。
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