[コメント] 主人公は僕だった(2006/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
鑑賞中は納得し、何とも思わなかったのですが後から考えると「3分早く」なった以降になぜ、時刻あわせをしなかったの?(それが寝られなくなる)
規則?正しく生活していた彼が、異なる世界を知り始め、それが楽しいことに気づき、時間なんてどうでもよくなった?あるいは、早くても良いと感じた?
あるいは、小説を読んだあとだから必然な死をうけいれたのか?
ならば、『イージー・ライダー』ぐらいに時計を捨ててほしいものだった。・・・あの程度の事故なら未然に防ぐだろう。そして、なぜ、前の列に割り込むのだろう?その心理が私には納得できなかった。
鑑賞中、最後どうなるのかどきどきしていた私には知るよしもない感触だった。
おもしろい脚本だったのに最後 台無しにされた。久しぶりに米国の独創性ある作品と思って劇場に足を運んだが、『デイ・アフター・トゥモロー』と同じで脚本がもう一つだった。(上映館が近くでやっていないので車で1時間の近隣・和歌山市まで行きました。)
死ぬ前夜ハロルドがアナに秘密を打ち分ける場面。税金対策を言うとは思わなかった。
しかし出演俳優人に4点以上差し上げたい。ふつうの人たちを普通に演じるすばらしさ。
ウィル・フェレル演じるハロルド・クリックは、誰でも起こる遅咲きの適齢期に入ったにすぎない。それを他人にしゃべり始めた。本当は誰にもある!他人は自分がおかしく思われたくないから冷静を保っているし、誰にもしゃべらない。
そして、何もしなければ、向こうから事件や事故がやってくる。
マギー・ギレンホールのアナ・パスカルが言う。「私が納めた税金は軍事費として使ってほしくない、だから払いたくない」私もそう思う。多くの人が思っている。そして、突然の告白。あるいは、ハーバードで人生を変える出来事。誰もが起こることだと思う。他人の喜びが人を変える。肩の入れ墨にそれまでの人生を感じさせながら、かわいさがある。そして告白された後、キュート倍増。
ダスティン・ホフマンのヒルバート教授。10秒 ある一言が興味をわかせる。私の周囲にもそんな人がたくさんいる。人の世界は、狭い。が一度に広がるときがある。
クイーン・ラティファアイフルの秘書。傘のシーンで雨がエマにかかる。両者何も言わない。おもろい!
エマ・トンプソンの悲劇小説家。一見変人に思えるが、世の中そんな人たちでなりたっているように感じる。エマの演技を見ているだけで、観る価値あり。
トニー・ヘイル扮するハロルドの同僚。大人になれない子供。私です。私も『スペース・キャンプ』に行きた〜い!!!。「いい男」ではなく「いい人」。
トム・ハルス国税庁のケイリー医師。『アマデウス』のモーツァルトだった人。フォースター監督が彼のファンで出演を懇願したようです。これも内なる声を聞いたのかな?
リンダ・ハントは目立つ!・・・「あなたは総合失調症です」・・・「総合失調症」『総合失調症』
余談ながら「内なる声」をエジソンは、『リットゥル・ピープル』と言っています。あるいは”ひらめき”というのでしょうか?
普通の映画でした。ひょっとすると誰かが私の人生を書いているのかもしれない。あっ自分自身か!売れそうに無い。「すべてが納得できる人生だったか」と問われたら?
2007.7.21 劇場観
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