[コメント] アンタッチャブル(1987/米)
本作において、討つべき対象である暗黒街の顔役アル・カポネの怖さがひどく表面的で、全体的に相手の裏の裏をかくといった心理戦は微塵も存在しない。それでもかろうじて緊張感を保たせてくれたのは、あの奇妙なアクション・シーン、いや、というよりも…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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…正確に言うなら、アクションが始まる前の、あの妙な長めの間がデ・パルマ流の味つけか(アイデア自体は他作品からの借用のようだが)。
歴史背景を合わせて考えると、「アンタッチャブル」だったのは、アル・カポネを頂点としたシカゴにおける独自の「秩序」であって、むしろネスたちが均衡状態を壊しにきた破壊者のように感じた。その「破壊」の動機について、あくまで「法を法として守るため」とネスは(口先では)言うが、実際はそれ以外の怪しい(妖しい?)野心のようなものを感じた。実際、本作を通してそれほどネスが正義を体現しているようには見えず、何か別種の動機に突き動かされているように見えた。でないと、屋上であんな突き落とし方はしないだろうし、敢えてそのくだりを挿入する必要性も感じない。油断は禁物。
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