[コメント] ブラックブック(2006/オランダ=ベルギー=英=独)
「真実から着想を得た物語」と文句も厳かに、映画はあたかも第二次大戦下を舞台にした文芸作品であるかのように幕を開けます。
しかし天下のバーホーベン先生のこと、二時間もの長きに渡ってお行儀良く振舞う筈もありません。
何故か念入りに描かれる陰毛をパツキンに染める過程。お馴染みのゲロ。ドイツ人将校がフルチンで放尿。『キャリー』の豚バケツよろしく降り注ぐウンコシャワー。そして裏切り。また裏切り。もひとつ裏切り。人間の性、悪なりッ!人間の性、悪なりッ!範馬刃牙復活ッ!範馬刃牙復活ッ!範馬刃牙復活ッ!
…先生、相変わらずお元気そうで何よりです。惜しむらくは映像と役者さんが些か安っぽいことでしょうか。例えば『スターシップ・トゥルーパーズ』において戦闘訓練が風雲たけし城レベルであったり、ヒロインがデニス・リチャーズであることはブラックユーモアとしての意味があったと思います。しかし本作においては、その種のチープさが単純に鬼畜映画としての強度を下げてしまっていると感じるのです。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。