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[コメント] ブラッド・ダイヤモンド(2006/米)

あんな石ころのために死んで行く人達の現実を目の当たりにすると流石にキツイ。88/100
たろ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ストーリーの進みが偶然に左右されすぎておいおいという感じなのだけれど、ソロモン・アーチャー・マディーそれぞれの利害が絡み合って進んで行くのは面白い。血のダイヤモンドのテーマもしっかり機能して、あんな石ころのために死んで行く人達の現実を目の当たりにすると流石にキツイ。アフリカや中東をメチャクチャにしたヨーロッパ人が紛争を長引かせているってのも皮肉。政府軍がAK47使ってたり細かなとこでシエラレオネの貧困さが分かる演出もいい。

戦闘シーンの悲惨さは特筆すべき一つで、敵味方から撃たれる市民、笑いながら撃ちまくる少年兵、負ける政府側の兵士、転がる死体…とにかく銃弾、砲弾、叫びが飛び交うカオスな戦場に息を飲む。その分、アーチャーが無理やり突っ込む後半のRUFキャンプ襲撃は爆破に頼るだけの物量作戦に萎えたが、ズウィック監督のアクションシーンの上手さを再確認できた。まぁ、戦場の悲惨さは戦争映画でよく観るけど子供が狂ったように撃ってくるのは怖すぎる。そんな意味でも戦闘シーンは強烈に印象に残った。

ところで、RUFキャンプ襲撃シーンでアーチャーはディアを助けてるけど、見たことない子供をどうやって見分けたの?そんな強引な展開が多いので好き嫌いは分かれる作品かもしれない。

(評価:★4)

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