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[コメント] ハンニバル・ライジング(2007/仏=英=米)

高潔な。
夢ギドラ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あらゆるものを捨てて、今持っている愛情を捨ててまで果たす復讐があるとすれば、まあこういうことなんだな。という納得をしてしまったので、☆5つ。

レクター博士の生まれの良さは、際立だっていました。子供時代のレクターの生活は、両親は優しく健全で、衣食住の足りた、申し分のないものでした。

このキャラクターの魅力は、生まれながらの品のよさや高潔さが、殺人鬼であることと隣り合わせに存在することです。元々美しい種類の人が、深い悲しみと復讐心によって二面性を持っていくことに面白さを感じているので、今作の造形は好きです。

殺人シーンについては、最初、馬に引かせて殺してましたけど、何人か殺すうちに、だんだん肉を切るっぽくなっていました。レクター博士が出来るまで、という感じで、こういう細かな描写の変化は面白いと思いました。

それと、子供を殺さないところも良いです。まだまだ人間臭さが残っているというか、 脇が甘い、ひよこクラブで良いです。

それはそうと、ハンニバル・レクターが剣道マニアというのは、シュールすぎました。 素振りのシーンで笑ってしまいました。 いまいちこの映画で深刻な気持ちになれなかったのは、時々挟む、 日本"的"なシーンのせいです。

(評価:★5)

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