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[コメント] ハンニバル・ライジング(2007/仏=英=米)

う〜ん・・・何ゆえ武士道?
SOAP

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 残虐な性格のハンニバルには、いろんな意味で人をさばくためにも、必然的に何かしらの技を要する事になるのは理解できるし、それが医学であり武士道だった。ってことにこの映画では、なってますが、武士道の方は私にゃ、ちょっとしっくりこなかったです。

 原作もこういう設定になっているのかは、知らないですけど、単純にヨーロッパの騎士道精神みたいなので(あんま知りませんが)、良かったんじゃないかなあと。別に武士道が、エストニア人によって悪用されたり、日本の精神なのにコン・リーを配役しているのは全然構わないんですが(コン・リーについてはまだまだ美しいので許せます笑)。

 東欧の宮殿の剣道で戦うシーンの違和感ありまくりだし、日本の兜についている「例のあのマスク」なんか、まさしくとってつけたみたいな感じですね。あれって『羊たちの沈黙』で、美術スタッフが試行錯誤してデザインしたのですよね?後付だよー。

 あと難しい役どころのレクター君は、冷徹でなかなか良かったんですけど、語り口が悪いのか、レクターの天才ぶりがいまいち伝わってこなかったなあ。

 単純な復讐劇だったら、比較するのもあれですが、『キル・ビル』のほうが好きです。こっちは武士道に対する愛情を感じるし。

(評価:★3)

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