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[コメント] 神童(2006/日)

音というものについて考えさせられた。
TOMIMORI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







誰が言ったか忘れてしまったが、ある人が音についてこんなことを言っており、感銘を受けたことがある。確かこんな感じの話だったと思う。

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音というのは誰かが聴いて初めて音となりうるのです。

例えば、誰もいない大草原の中に一本の木が立っているのを想像してください。

風が吹けば木の葉がサラサラと音を立てるでしょう。

しかしそこではその音を誰も聴いていないからそれは音ではないのです。

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シンプルだけどとても深いと思う。

この作品ではうたがコップを机に置いたりリンゴを指で弾いたりする場面などに、音を聴くということをとても大事にしていると感じた。

うたはこの後、まったく耳が聞こえなくなってしまうかもしれない。

しかし、自分の音を人に聴いてもらう喜びを知ったうたはこの先も大丈夫に違いない。

というわけでかなり好きな部類の映画なんだけど、青年のピアノの上達が早すぎたり、意味不明なメガネのクソガキが気に入らなかったり、ゲスト出演の三浦友理枝がただのゲストで浮いてたり、うたが音大で弾く曲はたいしていいとは思えないのに人がたくさん集まったりとか、細部が甘いので減点。

ところで手塚理美演ずるお母さんは夜中にどんな仕事しているんだろう(;´Д`)ハァハァ・・・と、気になってしまった。

(評価:★3)

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